リハビリテーション

IAIR主催 肩疾患に対する徒手的アプローチ研修会 参加

今回は2019.07.14に国際統合リハビリテーション協会(IAIR)が主催するセミナーに参加させていただきました。協会の考え方・手技について、また私が臨床で使用してみた感想を踏まえてまとめました。

国際統合リハビリテーション協会(IAIR)とは

IAIR conceptとは、解剖学・運動学・生理学などの基礎的な知識と、個々の心理面や生活背景を含めた個別性を重要視し、複雑に絡み合ったクライアントの要因を抽出して「統合と解釈」していく考え方です。

「触れること(徒手アプローチ)」で生物心理社会的な要因の不動状態やその原因に対して変化のきっかけを生み、クライアントやその家族と対話を重ねゴールに向かっていくことがIAIR conceptです。

組織滑走法™( TGA : Tissue Gliding Approach )はIAIR conceptを表現した徒手アプローチと言えます。

 

 

 

組織滑走法™( TGA : Tissue Gliding Approach )

局所的な不動状態を指す関節可動域制限や、全体的な不動状態を指す活動性の低下は、運動の過不足、誤った運動、栄養の過不足、といった生活習慣や環境要因、さらに心理的要因が複雑に絡み合った「個々の原因」があると考えられます。

TGAは「線維組織ネットワークが作る結合組織の滑走」を手掛かりにして、生活習慣、環境要因、心理的要因へ働きかけていきます。

触診によって得られるこわばった感触や、関節を他動的に運動させた際に感じる抵抗感は、結合組織間での滑走が生まれないことで現れている現象であるとIAIRは考えてます。

結合組織間の滑走と液体の移動という関係で見ていくと、浮腫、線維化、瘢痕化の病態の理解に繋がり、その症状に対する対処法が導かれます。

それらの現象に対してTGAでは具体的に、皮膚のスライドや押圧、関節運動を組み合わせて、深層・表層の結合組織間の滑走を促します。

今回のセミナーでは手技としては下記のことを学んできました。

組織滑走法™の根幹部分の考え方について…

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