肩甲帯内側部TGA(肩甲胸郭関節)
目的
肩甲骨と胸郭の間の組織で滑走を促す。
臨床的意義
肩甲骨と胸郭の間の部分を指す。
肩甲骨は肩鎖関節で骨性の連結があるが、肩甲胸郭関節では軟部組織性の連結である。
そのため、姿勢や運動からの影響を受けやすい。
この部分の可動性は、肩甲骨の運動そのものに反映されるため、肩関節の運動を見るときは必ずチェックする。
特に内側縁付近で筋が硬くなっていることが多く、肩甲骨が一定のポジションから動けなくなってしまっていることが多い。
この部分の可動性を出していくことは、胸郭の運動にもつながり、姿勢、呼吸、抹消の血流などと関係する。
方法
- 肩甲骨内側縁から胸郭との間に術者の指を滑り込ませる。
- その状態を保持したまま、肩甲骨の運動を他動的に行う。
指標
肩関節屈曲・外転、胸式呼吸のしやすさ
私的見解
肩甲骨と胸郭の間に指が入らなくても内側縁をリリースすることで胸郭の間の滑走がよくなりました。
また肩関節外旋の可動域もわずかに向上が見られる場合あり。